「もう少し時間かかるけど、
気長に待っててねぇ〜♪♪」


蒼空がそう言うと
カサブランカの花びらが一斉に舞い上がる。


「蒼空ッ!!」


おねぇちゃん、蒼空が『約束』守るからね♪


その言葉を最後に
前にも経験した光に包まれ、目を閉じた。


「しゅ……!」


類の声が聞こえる……。

また、心配掛けちゃった。
早く起きないとお仕置きされちゃう…?


「類……。」


「朱音ッ!」


ギュッ!!


泣いてるのか怒ってるのか分からない表情で
私を抱き締める類。


「もう!いきなり倒れたから
皆ビックリしたんだからね!?」


「真白……。」


真白の言い方から考えれば、
意識を失っていたのはほんの数分。

って事は前みたいに寝てたわけじゃない!
お、お仕置きはない…よね!?


「ところで、皆は?」


ここは診察室だろうか?
真白と類しか居ない。


「廊下に待たせてある!
あの人数じゃ入りきらないからね(笑)」


「それで、朱音が倒れた原因はなんだ?」


「それはねぇ〜?」


「「??」」


何故か二ヤつく真白。

でも、その訳は直ぐに分かった。


朱音sideEND