『お母さん…お母さん!!』


いきなりお母さんが目の前で倒れた事で
慌ただしくなる。


「おい!朱音!!」


「東条さん、揺さぶったら…「どけ!」うぉ!?」


ギリギリで受け止めた
東条さんを押し退け、お父さんが抱き上げる。


「神田!早く診ろッ!!」


「は、はいぃ!!」


半泣きの真白さんがお母さんの状態を診る。


「こ、ここじゃちゃんと診察出来ないから
直ぐに病院に運ばないと!」


「類!車を用意しました!!」


冷静に判断する的場さんが
手早く車を用意し、全員が乗り込む。


「おねぇちゃん…お母さん、大丈夫だよね?」


『…………大丈夫に決まってんでしょ?』


でも、真白さんの慌て様に青褪める。


「きっと、大丈夫だ。」


「うんうん♪大丈夫!!」


蓮斗と亜蓮が安心させる為か、
私と蒼月の手を病院に着くまで
ずっと、握り締めていてくれていた。