「じゃあ…私の気持ちはどうなるの?

「忘れろ」って言うの?
「無かった事にしろ」って言うの!?

辛かった、寂しかったッ!!
いつも私の気持ちだけが一人歩きする。

いつも…いつも……私は『独り』なのよ!!!」


『違う!真綺は『独り』なんかじゃない!』


大声で否定され、振り向くと
朱羽が泣きそうな顔をしていた。


『だって、真綺が自分で言ってたじゃん。

「呼び名の『刻神』は
この時間を忘れない為につけた」って!

真綺にとって『双神』は
大切な場所だったんじゃないの!?』


「まーちゃん!」


知念。


「真綺。」


湊。


「真綺、戻ってきぃ。」


碧。


「真綺♪」


亜蓮。


「……真綺、忘れたのか?」


蓮斗…。


" お前、何してんだ?
もしかして…行くとこねぇのか??"


思い出したのは初めて蓮斗に会った時の事。