『お、お父さん……?あれって誰??』


「東条さんだぁ!
でも、もう一人は知らない!!」


「あれが錦だ。」


え!あの人が!?


「どうやら出て来たみてぇだな。
タイミングが良いのか悪ぃのか…。」


『紘叔父さん…。』


「これであの子も怒りが収まれば良いけどな。

恨みで復讐を果たしても何も報われない。
残るのは虚しさだけだ。」


カラン…


ナイフが地面に落ちる音が響き渡った。