「元々お前はこのお嬢ちゃん達を
誘き出す為の只の餌だ。

捕らえた今、もう用はない!」


『止めてッ!』


ドカッ!


バキッ!!


「颯真!!」


目の端で皆が駆け寄るのを見る。


「皆…ごめん。」


「死ね。」


怪しげに光るナイフが
俺に向かうと同時に目を閉じる。


……あれ?


中々来ない痛みに疑問に思う。


「なぁ〜にやってんねん。
ここで男を見せんでどーすんのや!!」


この声って……。


勢い良く顔を上げると、


「なぁ?颯真。」


ニコりと笑う碧が男を片手で抑えていた。


颯真sideEND