「ようこそ、始まりの地へ。」


ニヤニヤと不気味に笑う男。


「おい!颯真を離せッ!!
お前の目的はなんだ…!?」


「そーだな…お前ら潰してトップになるんだよ。
うちの次期組長がな?」


やっぱり、全部碧が?


「先ずは、そこの女二人を渡せ。」


「なッ…朱羽と蒼月をだと!!??」


「あぁ、あの『双姫』の娘をだ。
断ればこの小僧の首、切り落とすぞ?」


「イッ!!」


懐から出したナイフを颯真の首に当て、
そこから赤い血が流れる。


『止めて!』


なんで『双姫』の娘だって知ってるの!?


「さぁ、こっちへ来い。」


『……蒼月。』


「おねぇちゃん…。」


二人同時に踏み出し、男の方へ向かった。