ブッー!ブッー!!


『ん……誰?』


時計を見ると朝の六時。


『もしもし……?』


〈……もしもし、俺なんだが。〉


オレオレ詐欺はお断りなんですけど?


〈あ、疾風だ。
オレオレ詐欺じゃないから安心して(笑)〉


『へ?』


画面を見ると疾風さんと表示されている。


『疾風さん!?
ご、ごめんなさい!声出てました……?』


私の悪い癖が!!


〈こんな朝から電話した俺が悪いんだよ。
ビックリしたよね。〉


『も、申し訳ないです……。』


〈あはは(笑)

……ところで、話が変わるんだけど
颯真がどこに居るか知らないか?〉


『え…………?』


颯真?