碧side


「若。」


「なんや?今、忙しいんや。」


資料を捲るのを止めて振り返る。


「例の件なのですが……。」


「あぁ、アレなぁ。
ヘマした奴にはキツーいお灸しぃよ?」


カラカラとコップに入った氷を弄び、
一気飲みする。


「わいは勝算ない遊びすんの嫌いやかんなぁ。」


「なぁ?」と同意を求めると、
無口を決め通すわいの補佐。


「どうするおつもりで?」


「さぁな〜?
わいはぬらりくらりするだけや。」


あぁ、笑いが止まらんなぁ……。


バサッ!


乱暴に投げられた資料には

『樺沢 朱羽』『樺沢 蒼月』に関する事。

と書かれていた。


さぁ、狩りの始まりや。


碧sideEND