「これはどうしたらこうなったのかな?」


靴下をズラして見せたら
柏羅先生は少し眉を寄せながら問う。


『これは……。』


本当の事言ったら心配されちゃうよね?


『バイクで転倒して捻りました。』


一応は合ってるよね?


「……ハァ…玲くんの影響で危ない事する友達と
仲が良いからね。

朱羽ちゃんが怪我したのもそれが原因だろ?」


「……。」


先生の言葉で蓮斗が俯く。


『皆のせいじゃないです!
湊も助けてくれて、良い人達です!!』


柏羅先生は暴走族を良く思ってないみたい。

でも、皆を否定されたみたいで
少し悲しくなった。


「…そうか。

朱羽ちゃんなら
そう言ってくれると思ってたよ。」


ニコりと先生が笑った。