「あげちゃん運転出来たんだー!?」


『いや、私は出来ないよ?
蒼月は芦基叔父さんに仕込まれてたけど。』


仕方は紘叔父さんに教えて貰ってた。


「そんでよぉ運転したな(笑)」


『だって、湊が……。』


「ありがとう。
俺の為に必死になってくれて。」


「ハァ……でも、無事で良かった。
朱羽は手当して貰ったのか?」


『あ、忘れてそのまま。』


湊の血を見てパニック状態だったから
足の痛みなんて忘れてた。


「念の為、見て貰おっか♪」


「痛めたの左足首ぃ〜?
蒼月もなんか痛いけど……。」


『あ、うん…痣に……うわ!!』


靴下をズラして見ると赤黒く内出血していた。


ガバッ!


『わわ!!』


「ちゃんと治療しねぇーから!!」


大袈裟な!!それより抱えて走んないでー!


院内の視線に耐えられず顔を手で覆った。