「お、おねぇちゃん……?」


『人にあんだけアピールしといて
実は親しい仲が居ました的な?

ふーん…で?「湊のは絶対乗るな」だっけ?
乗ってやろーじゃん。』


「お、どうぞお姫様。」


湊がポンポンと叩く後ろの座席に座る。


「わー♪あげちゃんチャレンジャー♪♪」


「蓮斗に説教されても知らんでぇ〜?」


知ったこっちゃない!


「あーあ…蓮斗ったら自分で首絞めてるよねぇ。」


「馬鹿だなぁ〜……。
朱羽もムキになって湊選ぶんだから(笑)」


「じゃあ、朱羽は俺が乗せるから。
お前ら先に行って蓮斗に冗談かましとけ。

そうだな…ホテル行ったとかで良いな。」


「みーちゃん!
顔がガチだから冗談に聞こえないよ!?」


『大丈夫、
その時は後ろから首絞めて転倒させるから。』


「それやったら朱羽ちゃんも無事やないから
止めといてなぁ〜?

そろそろ出発せんと蓮斗がキレんで。」


遅れて私達も発進した。