｢じゃあ、
今度お父さんと手合わせするぅ〜？｣
｢僕と？無理無理！！勝てっこない（笑）
オジサンなんかに負けないし？｣
『オジサンねぇ……。』
言ってくれるじゃない。
ポケットからスマホを取り出し、
お父さんの名前を探す。
ﾌﾟﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙ〈朱羽か？どうした。〉
『あ、お父さん？』
｢えぇー？本気でする気？？
僕、オジサンでも手加減する気無いよ？｣
〈…誰かと一緒に居るのか？
随分生意気なガキが居るようだな。〉
『うん、今ね『双神』の倉庫に居る。』
〈『双神』の？
じゃあ、そこに居るのは幹部か。
俺が知らない間に天狗になったみたいだな。〉
お父さんディスるねぇ（笑）
ﾊﾞｯ！！
｢ちょっとオジサン！
さっきから聞いてれば人の事を
｢生意気｣とか｢天狗｣とかなんなのさ！！｣
知念が勝手に私のスマホを奪った。
〈……誰だ、お前は。〉
お父さんの声が低くなった…。
