「遅かったな?
そんなに渋滞してたか??」
「朱羽が怖がってよ。
後ろでギャーギャー叫んでたんだよ……。」
『初めて乗ったんだから当たり前でしょ!
蒼月がおかしいんだから!!』
「えぇ〜!?
ジェットコースターみたいで楽しいじゃん!!」
ど・こ・が!!
曲がる度にヒヤヒヤするじゃない!!
「それにバイク改造してる?
二台共カッコいぃ〜♪」
「慧さんにして貰ってるんだぁ!!
あの人の改造プロ並みだからね♪」
慧さん…『神龍』の城田さんか!
やっぱり、仲が良いんだ。
引退?しても関係があるってなんか素敵!
『お母さんもここに来た事あるの?』
「いや、朱音さんはない。
『双姫』だから他の族が狙ってんだ。
倒せば一番強いとか仲間にとか
色々噂が流れてる。」
『へ、へぇ〜……。』
お母さんって表でも裏でも人気者…。
「だから、親父が嘘の情報を流した。
『双姫』は二人居るってな?
その方が負担が少ないだろ。
俺と亜蓮は親が仲良いから
朱音さんが『双姫』って知ってたけど
他の奴らは知らない。
間違っても口に出すなよ?」
「人は知っちゃったら
周りに話したくなる生き物だからねぇ〜。
僕も最初聞いた時は
言いふらしたかったもん♪」
『「絶対駄目だからね!!!」』
そんな事したらもっと被害に遭う!