蓮斗side


「コンビニ…はここしかねぇーな。」


一応、店内に入って見回る。


「あの、
少し前に朱い目の女の子が来ませんでしたか?」


「あー!その美少女さん?
なんかフラフラしながら帰りましたよ。」


って事はもうコンビニから出たのか。


「ありがとうございました。」


店員に礼を言い、外に出る。


「フラついてたって事は熱が出たのか。
なんで車で行かねぇーんだよ…。」


朱羽が通りそうな道を模索しながら帰ってみる。


『……はな…て…………ッ!!』


「……今の朱羽か?」


微かに聞こえた朱羽の声。

その声を頼りに細い裏道に足を踏み入れると、


『いや!触んないでー!!』


「どうか、拒絶しないで下さい……。」


黒ずくめの奴に触れられる朱羽が居た。


ガァンッ!!


「うぁ!?」


「テメェ……何してくれてんだよ。」


勢い良くソイツを蹴り飛ばした。