亜蓮side


「ほらほら!蒼月は寝てねぇ!!」


「亜蓮もおねぇちゃんをぉ〜……。」


自分もヘロヘロのくせに朱羽の心配してぇ〜。
てか、熱ヤバッ!


「あーっと…一応謝っとくね?ごめん!!」


ガバッ!


「ひゃう!?」


立てないだろーからお姫様だっこして
蒼月を部屋に連れて行く。


「大丈夫大丈夫♪
朱羽は蓮斗が連れ戻すから安心して休みな♪♪」


そして、いつまでも女子の部屋に長居するのは
幾らなんでも駄目だよねぇ〜?

初対面でキスしちゃったけどさ☆


「僕はリビングに居るから
何かあったら呼んでね♪」


そう言って出て行こうとしたら、


グッ…


「ここに居てぇ……。」


蒼月が僕の袖を掴んでいた。


「……蒼月がそう言うなら♪」


口ではそう言いながらも
頭の中では蓮斗の言葉が木霊する。


僕、蓮斗達が帰って来るまで耐えられるかなぁ…。


亜蓮sideEND