蒼月side


「おねぇ…ちゃん……?」


今、おねぇちゃんの声が……。


熱でダルい身体を動かし、
部屋を出てリビングに向かうも姿は無い。


「電話……。」


プルル……プルル……現在電話に出る事が出来ません…


聞こえるのは機械音の声。


「おねぇちゃん…おねぇちゃんッ!!」


胸騒ぎがする。
きっと、おねぇちゃんの身に何かあったんだ!


フラつきながらも玄関に向かい、ドアを開ける。


ガチャ!!


「おわ!?」


聞き覚えのある声がし、顔を上げると


「あ、れん…りお…と??」


「寝てなきゃ駄目だよぉ〜!!!」


亜蓮と蓮斗が目の前に居た。