朱音side


「だから、止めろって!!」


蓮斗達をシバこうとする類を必死に引き止める。


「俺は妻を殴った奴に分からせるだけだ。」


なんで当たり前だろ?って顔で言うの!?


「血が出てる……痛い?」


口元を拭うと少し血が付く。


「こんなのなんともない。
類達に会う前にはこれ以上に怪我してたから。」


苦い思い出。
復讐に捕らわれた私は狂った様に暴れ回ってた。

何度身体中に怪我をし、
返り血を浴びて家に帰ったか……。


「……ソイツらも調べ上げて潰すか。」


ほ、本当にしてしまいそうで恐ろしい……!