「……蓮斗、亜蓮。」


お父さんが低い声で呼び掛けた。


「「……はい…!!」」


声裏返ってる(笑)


「類、私が避けられなかっただけだからね?
蓮斗達は男って思ってたんだから!

こうなるのは仕方ないでしょ?」


お母さんは必死に蓮斗達を庇ってる。


「……そうだな。」


「わ、分かってくれた?」


ホッとするお母さんと蓮斗達。

でも、私と蒼月は後ずさる。


「そんなに庇うのは何か理由があるのか?」


「…………へ……?」


お父さんの怒りのバロメーターは熟知してる。

先ず、タメ語…口調が悪くなる。

無表情が黒い笑顔へ変化。


そして、お母さんが庇う度…


「朱音は俺の妻だから少し分かって貰おうか?」


その相手が酷い目に遭う。