「る、類…いつの間に!?」


「んー…朱音が殴られた辺りから来たから
ついさっき?」


いやいや、紘叔父さん達が居る所から
大部距離がありますけど?

恐らく走って来ましたね……。


「おねぇちゃん…亜蓮達大丈夫かなぁ。」


『え?』


「だってぇ、血が出てるのって……。」


あ……。


そろーっと蓮斗達を見ると、


「死、確定…か?」


「僕はまさかこんなに早く逝くなんて
思わなかったぁ……。

蓮斗、もし逃げ切ったら僕の骨は拾ってね?」


「あぁ…任せろ。
逆にお前が逃げ切ったら俺の拾ってくれ。」


最早、この世の終わりみたいな顔をして
呆然と立っている。


『ちょっと!
突っ立ってないで今の内に逃げなさいよ!!』


「お前…類さんの溺愛を甘く見んなよ。

話に聞いてただけでもどんだけ惚れてっか…。
その人に血を流させたんだぞ?

クソ親父…知ってたら……ハァ…。」


あー……確かにお父さんってお母さんが
人前に出るだけで良い顔しない。

モデルとかとくに。
仕事上の付き合いがあって我慢してるけど。

いや、我慢出来てないですね?