「これを被ってって、
私はもう『双姫』じゃ……。」


「皆はそう思ってない。
『双姫』は暴走族でなくとも有名だからな。」


嬉しくありません!


「その格好ならバレねぇよ!
どっからどう見ても男だもんな!!

そんで仮面被れば『黒双姫』の完・成☆」


「相変わらず愁斗って頭ん中賑やかぁ〜♪」


「朱音さん、
開いた口がみっともないですよ。」


「で、どーすんだ?」


「……朱音。」


「ハァ……出ますよ。」


皆の視線に耐えられなくて承諾してしまった。


朱音sideEND