「帰っちゃったねぇ〜……。」


『うん…。』


教室から発進する車を見つめ、下の報道陣を睨む。


お母さん達に楽しんで貰いたくて誘ったのに
誰かが情報を流したのかこんな騒ぎに!

誰よ!もおぉぉぉぉ〜〜〜!!!!


「こーなるとは思ったが
まさかここまでの騒ぎになるとはな……。」


「朱音〜……。
全然話せなかったじゃねぇーかぁ!!」


私達より直ちゃんと光ちゃんの方が
落ち込んで座り込んでる。


『こうなったら!』


「体育祭しかないねぇ!!!」


蒼月、そして直ちゃんと光ちゃんも頷く。


「おい、デートは?」


「完全に忘れてるよねぇ(笑)」


「俺…なんもしてないよ。」


隅っこで沈んでる三人を他所に
私達はどうやって楽しませるか話し合った。