「全く、たまには帰って欲しいわ!」


そう怒る朱音を見ると、
もう資料を見終わって腕を組んでいる。


「もう見終わったの?」


「ん?うん、もう覚えた。」


恐ろしい記憶力だ……。


「これでまた安心だね。」


「悪さをするのがこの学校の生徒ならね。

油断しないわ。
もう、あんな目に遭わせない。」


ドクン…


強い眼差しで言う朱音のこの目が好きだ。

振り回されてばかりだと言ってるけど、
実際は俺の方が振り回されていると思う。

勘違いしてる姿が可愛いから黙ってるけどね。


類sideEND