朱音side


「んん〜♡やっぱり疾風の料理最高♪♪」


「朱音さんっていつも言いますよね。
そんなに美味しいですか?」


「腕に自信持ちなさいよ!
アンタ自分で店出してんだから。」


疾風は昔から料理が得意で、
倉庫で皆に食べさせてた。

評判が良かったから会社のプレゼンで出したら
大盛況しちゃって、なんと料理長に!


「朱音さんのおかげです。
本当にお世話して、お世話されて……。」


「ちょっと!な、なんか嬉しくない!!」


モグモグと頬張りながら拗ねる。


さてと…。


疾風から目を逸らし、朱羽を捉える。


「朱羽?さっきからボーっとしてどうしたの??」


まぁ、なんとなく分かるけどね。