『お母さん…。
『双姫』として行動しなくなったから
そっとしてやろうって想いだよ。』


なんで、私が説明してんだか…。


「え?そうなの??」


「だって、やっと幸せを掴んだのに
色々あったんですから…。」


疾風さんもお母さんの過去を知ってるのか
少し暗い顔をする。


「なーんだそんな事?

確かに『双姫』は良い思い出じゃないけど、
あの頃があったから今の私が居ると思うの。

…そう思えるのに随分時間が掛かったけどね?」


「朱音さんには敵いませんよ…。」


苦笑いをする疾風さん。
この人もお母さんの事で苦労したんだろうな…。

今度詳しく聞いてみよ!!


「朱音さん、俺の弟の颯真です。

『双姫』の事を話したら興味を持ったみたいで
俺にしつこく「会わせろ」と言ってました。」


「は、はははハジメマシテ!!!!」


颯真よ…まだ緊張してたんだ(笑)