「何か用か?
見ての通り忙しいから要件を言え。」


……入って数秒で退出したいんですけど。


『あ、あの。』


「ったく…なんでこんな初歩的ミスを…。」


本当に忙しいのか大量の資料ばかり見ていて、
私達と目が合わない。


「おねぇちゃん…帰ろぉ?
すっごく忙しいみたいだしぃ……。」


『そ、そうだね。』


近付いたら殺されそうだし(汗)


私達はそろ~っと扉に手を掛ける。


ガチャ


ん?私はまだ開けてないけど??


「あ?朱羽と蒼月。
直樹に会いに来てたのか。」


……先生、
タイミングが良いというか悪いというか。


「朱羽…?蒼月……??」


直ぐ後ろで声が聞こえたと思って振り向いたら、


「お、俺の姪だぁーーーーーーーー!!!!!!」


ガバッ!


『グェ!?』


「んきゃ!?」


いきなり抱き締められた。