「それからその父親にも捨てられて、
ある人物に拾われた。

それが運悪くヤクザの組長でな?

色々汚ぇ事覚えさせられて、
依頼がきたらそれなりにこなしてた。」


本当は嫌だったが、
拾って貰った恩があったから
逆らう事が出来なくてな。

それに組となると
一人じゃどうにもなんねぇから。


「それでいつも通りに依頼がきて、
ある人物の誘拐を実行した。」


『誘拐…それって!』


「あぁ、朱音だ。」


それで類と再会する事になった。

今思うとあれは必然だったのかも知れねぇな。