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「違うだろ。ここはこうやって掘るんだ」
そう言って、砂の山に伸びる手。
「ダーメ! パパは触るな!」
小さな男の子が、必死にそれを阻止する。
「教えてあげてるんだろう?」
「ママー! パパがいじわるするんだよー」
半分泣きべそをかきながら、私に向かって走ってくる男の子。
「あのね、パパは砂の城を作るのがとっても上手なのよ?」
その子を抱きとめ、微笑みかける。
打ち寄せる波が太陽に照らされて、ものすごく眩しかった。
「ほら、早く来ないと、パパが全部作っちゃうぞー?」
「あ! ダメー!」
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