ある日の放課後

同じクラスの仲のいい男子に
校舎裏で告白をされていました。

「あのさ…
俺さ、お前のこと好きなんだけど?」

「…えぇぇ?!」

「気づいてなかっただろ?
ずっと見てたんだぜ?
なぁ…美生」

あいつは切なそうな声で耳元に囁いてきた

「ひゃぁ!」

「何?お前耳弱いの?」ニヤァ

「ち、違うもん!
び、びっくりしただけだもん!」
「そうか、そうか(ナデナデ)
ほんと…可愛すぎんだよ」

また耳元で///
反動で避けてしまう

「やっぱり弱いんじゃん」

「ぜ、全然大丈夫だし?
よ、弱くなんかないし?」

「じゃあ、ゲームしようぜ

10分間、俺が耳を触るから、
それを避けなかったら、お前の勝ち。

お前の言うこと何でも聞いてやる。

10分間耐えられなかったら、
俺にキスする。もちろんお前から」

「な、なんで?」

「確かめるため
大丈夫ならやるよな?
やらなかったら不戦勝だぜ?」

「やるに決まってんじゃん!」

「おし、じゃあスタート!」

うぁぁー、私のバカぁー!
勝てるわけないじゃん!

「美生、大好きだよ」

耳元で囁いてくるよー///
耳、触ってくるしー///
喋るたびに吐息が当たってくすぐったいよー///

あいつは1度耳から手を離し、
もう1度近づけてくる

それをまたもや反動で避けてしまう

「お前さぁー、早すぎ
まだ1分も経ってないぜ?」

「え!嘘!」

「ほんと。ってことでキスして♡」

「キスしたことないんだけど」

「何ファーストキス宣言してんの?」

「!!そういう意味じゃなくて!
どうやってやるのかわからない」

「じゃあ俺がお手本見せてあげる
その後にちゃんとやってね?」チュッ

「はいどうぞ」

そう言って目をつぶってる
こいつに軽く唇を重ねた

「よく出来ました」ナデナデ

そう言って頭を撫でる
こいつは余裕そうで少し不安になった

「はぁー、全く…
この俺がお前以外とキスするはずないだろ」

「なんでバレて…」

「お前の顔見てればわかる。
てかさ、俺お前に好きって
言われてないんだけど」

「///別にもういいじゃん///」

「えぇー?言ってほしいなー?
美生ちゃん?」

1回解放されたと思ったら、
また壁ドン

「美生の弱いとこ
見つけちゃったけどいいのー?」

「意地悪…///」

「だってぇー
美生が可愛いから悪いんだよ?
俺をこんなに好きにされるから、
不安になっちゃうじゃん」

「不安…なの?」

「当たり前!
こんなにも可愛くて無防備で天然な子、
他の奴らが黙って見てるわけないんだしさ
だから、早く言ってよ」

「…す、き///」チュー

「!!!!
ちょ、ちょっと!
長いし苦しいよ!」

「ごめん///
我慢出来なくて///
あー、お前相手になると余裕なくなる///」

「え…?
なかったの?」

「あると思ってたんだ
じゃ、それを演じ続けてあげますよ」ニヤァ

「へ?!」

「俺のこと下の名前で呼んで」

また耳元で///

「…ひ…ひら、い、ぎ」

「やっぱり、
俺の美生は可愛いなぁー」ナデナデ

「お、俺のって///」

「え?俺のじゃないの?」

「そういうわけじゃ…」

「じゃ誰の?
美生は誰のもの?」

「///お前のです///」

「お前って誰?」

「うぅ。意地悪。」

「ふふっ、で誰の?」

「///ひ、柊のです///」

「そーか、そーか
やっと俺のになってくれたか」

「そういう、恥ずかしいことを
平気で言うから…///
もう…ばかぁ///」

「安心して?
俺はお前のものだから」