…もう、そんな時間なんだ。

グラウンドを見れば運動部が片付けを始めていた。


「…帰ろっか」

「そうだな」


竜牙と2人並んで廊下を歩く。


「…」


「…」


不自然なくらいにお互いが無言で

でも、気まづいわけじゃない。どちらかといったら心地いい。


「送る」

そうぶっきらぼうに言う竜牙がかわいい。

でも、もう甘えるわけにはいかないの。