いいって言ったのに涼也さんがどうしてもっていうから送ってもらった。
なんか悪いことしちゃった…
今日初めて会ったのに…
「ただいまー!」
「おかえりー!」
リビングからお母さんの声がした。
私達家族にお父さんはいない…
死んじゃったんだ…
12年前…
レオンが死んでから…2年後に…
私は何も考えられなかった…
それから、お母さんは必死に働いたため、わたしは毎日1人だった…
「ずき…瑞希!!どうしたの??怖い顔して…」
わたしは自分の世界に入り込み過ぎてお母さんの声に気づいてなかったみたいだ。
「あ、ごめん。なんかボーッとしちゃって…」
「遅かったけど、なんかあったの??」
「ううん。大丈夫!!」
「シチュー作ったけど食べる???」
シチューか…レオンが大好きだったな…。
「あ、うん…食べようかな。」
「そう。じゃあ、ちょっと待ってて。」
「うん。」
お母さんがシチューを用意してくれる間に部屋で待ってることにした。
「はぁ~、無理しなくてもいい。か…」
私は部屋にいるなりすぐにベットに倒れ込んだ
「なんで…私が笑ってないことに気づいたんだろう…」
私は不思議に思いながらもお母さんが用意が終わるのを待っていた
「瑞希ー!!できたわよー!?降りて来なさーい!!」
「あ、はーい!!!」
私は下からお母さんの声がして階段を駆け下りた
「美味しそ~」
私は席につくなりシチューを頬張った