「あ、あの!!ちょ、ちょっと待て下さい!!」

行こうとしたら彼女はに呼び止められたのだ。

「どうしんですか???」

そう尋ねると彼女は俺の方に歩み寄ってきた。

「これ、あなたの忘れ物です。」

そう言って彼女なは照れたように笑った。

「?」

なんだろうと思い彼女が手にしてるものに目をやった。

「あ、これ!!」

「大切なものなんじゃないんですか???」

「あ、はい。ありがとうございます!!!!」

「いぇ笑」

彼女が俺に手渡してくれたのは5年前に亡くなった俺のばあちゃんからもらったものだった。

唯一ばあちゃんが最後まで大切そうに持っていたオルゴール。

すごいコンパクトで、おじいちゃんからもらったものだと言っていた。

それをばあちゃんは俺にくれたのだ。

「でも、何でわかったんですか???こんな小さいもの」

「落ちていたそれを見た時凄くつい込まれてる感じだったから、もしかしたらと思って笑でも、渡せて良かった」

そう言って彼女はまた微笑んだ。