それから俺は隣のに座っている彼女を気になりながら映画を見ていた。

そして、やっと、最後の方まできた。

それにしてもこの映画俺が1番弱いやつだ…。

そう、俺はこういう感動する話はもろに弱いのだ。

うっ…やばい…涙かがとまんねぇ…

すると、隣から手が伸びてきた。

「あ、あの…?」

「はい…?」

「ど、どうぞ…」

そして、俺にハンカチを差し出してくれた。

「あ、ありがとうございます。」

「いぇ、いい話でしたもんね。」

「でしたね。俺、こういう話弱くて…笑」

そう、ハンカチを貸してくれたのはさっき俺が間違えてジュースを飲んでしまった、あの彼女だった。

俺、あんなことしちゃったのに…

それなのに貸してくれるなんてやっぱり優しい人にだなぁ。

そのあと、彼女と他愛もない話をエンディングが終わるまでずっとしていた。

でも、不思議と何故か安心できたのだ。

ホントに優しい人だったな…。