そしてやっと、映画も半分くらいになった。

しかしそれにしても喉が渇いた…。

そう思い俺は自分の飲み物を取って飲んだ。

しかし…、

「あ、あの…」

俺は隣の人に声をかけられた気がしてるれ振り向いた。

「はい?」

えっ???可愛い………

そう思い見とれていると彼女からとんでもない言葉が飛び出した。

「その飲み物、私のなんですけど…?」

「へっ?」

「う、嘘!?ご、ごめんなさい!!!!

俺が飲んだ飲み物は隣の人の飲み物だったみたいだ。

やばいよ、やばいよ…

「い、いえ…笑」

俺は絶対怒られると思ったけど、その人は違った…

怒りもしないで笑ってくれた…

ただ、優しく、暖かく…

その時から多分、俺は彼女に恋をしてたんだろう。

名前も知らない、彼女に…………