無事に始業式の1日目が終了した。

私は蒼海と一緒に帰った。

「ねぇ、瑞希。映画、行かない?」

「映画?うん、行く!!」

どうやら瑞希は知り合いから映画の無料券をもらったらしく、私を誘ってきた。

そして私たちは近所の映画館に足を運んだ。

平日なのに映画館は混んでいた。

「うわぁ~、すごい人…。」

「だね(笑)」

「映画、何見る?」

「どうしよっか~?、瑞希が決めていいよ。」

特に私はそれほど気になっている映画はなかったから、瑞希に任せることにした。

「えっ~?じゃ~あ、「シグナル・ラブプラス」で、いい?」

「うん。」

瑞希がチョイスした映画は最近話題の恋愛映画だった。

そして私たちは飲み物などを買い、中に入った。

まだ、最新の映画なため、中はほぼ満席状態だった。

「結構混んでるね~」

「うん……」

「てか、席どこ???」

「Hの8と9かな?」

「了~解!!あ、あったよ!!」

「ほんとだ!!じゃあ、私8でいい?」

「いいよ。」

それから私たちはたわいもない話をしながら、時間まで待った。

それから、何本かのCMが流れて映画が始まった。