「それは違うだろ?
俺の本当の笑顔はお前だけしか作れないから。
…
お前が辛いなら、俺が幸せにしてやる。
だからちゃんと俺のそばにいろ!」
モジャ男の大切な言葉たち…
めがねくんに言われなくても
気がついてた。
嘘なんてひとつもない、まっすぐな言葉。
そんな言葉たちに私は目を背けてきた。
怖かったんだ。
この言葉に真正面から向き合うことが…
その理由はきっと、
…
私が青山陸人をどう思ってるかということ…
私は…
それでも
一歩踏み出せないんだ。
これはどうにもできないことで…
もう嫌だから。
「ごめん。私には無理…
今ならまだ…
お願いだから私の前から消えて」
今ならまだ傷が浅くて済むから。
お願い。