だって年下だもん。……とは言わずにわたしはあいまいな笑顔をつくる。 ショーちゃんは呆れたような目をしつつ、ちゃんと答えてくれた。 「一丁目の二番地かな。けっこう中学遠くて困ってる」 「ほー、近くじゃない。わたしも二番地よ。一丁目の」 「…………」 いや、だから、そんな複雑そうな目で見られても。 しかし、彼が思ったのは少し違うことだったようだ。 「……まさか押しかけてきたりしないだろうな?」 「…………」