「……で、そろそろ質問に答えてくれない?君、いったい何者なんだ? まさかどっかのマンガみたいに小さくなったわけじゃないよな?」 鋭いな。 しかしこれしきのことでわたしは動じない。 「別に。ただわたしも少し、他の幼稚園児より頭が切れるだけよ」 「少しじゃないと思うんだけどな……」 なおも怪訝そうに頭をかく彼だが、半分は納得しかけているらしい。 彼本人が秀才だからか、天才(?)の存在を認めるのが楽なのかもしれない。