「んだとお……黙って聞いてりゃいい気になりやがって、幼稚園児の分際で!」 幼稚園児相手に本気になっているバカはどこのどいつだ。 つかみかかろうとした相手の手を払い、俊敏な足さばきで間合いを取る。 剣道少女をなめるなよ。 「この……ちょこまかと……」 「おーっと待ったぁ!」 ついに頭に血が上ったらしい二年坊を大声で制止する。 怒りで前後不覚となった年下(?)にわたしは、優しく忠告してあげようというのだ。