わたしはあくまでも幼稚園生であり、どう考えても痛めつければ自分のせいになるというのに。 そうか頭が悪いんだ。それじゃあ仕方ないか。 ……いや仕方なくないな。 「ふえーん、怖いよー!」 渾身の演技。二年坊たちは一瞬たじろいだが、すぐに恫喝に戻る。 「るっせーんだよ!黙れよ!」 「ちょっと!何してんですか!その子関係ないでしょう!」 そろそろやばいかな、と思っていたその時、予想外の方向から声が飛んだ。