不器用で、照れ臭いからか少し無愛想で。


不貞腐れたようなそんな顔なのに、気持ちが流れ込んでくるようで。



「美咲のことが、好きだ。


…多分、十年前からずっと。


あ、もちろんロリコンじゃないぞ?あくまでおれの初恋は、あの1ヶ月の美咲であって…、


ってうわっ、バカおれ、何言ってんだ」



真っ赤になったショーちゃんが、口を押さえる。


…え、あの時、ショーちゃん初恋まだだったんだ…。


今度は私が呆気に取られていると、「とにかく!」と怒ったような声で、


26歳の大人のショーちゃんは言った。



「おれは、今の美咲が…18歳の美咲が、好きだよ。


だから…おれと、付き合ってくれますか?」


「……っずるい…」



わたしの気持ちなんて、知ってるくせに。


悔しいけど、やっぱりわたしの【負け】なのかもしれない。