「みさきちゃーん、だいじょーぶ?」



先生の声に続いて、声を合わせて言う園児たち。


かわいい。天使だ。


しかしわたしも年中さんなのだ。


性格の悪いわたしが天使を演じられるのだろうか。



……いかん、不安になってきた。



「うん、だいじょーぶ」



あどけない声でそう返してみた。


大丈夫、昔のわたしは大人しかったと父が言っていたはずだ。


しばらくはこれで通じる……と信じたいところだが…。



「そっか。ならおっきしようね」



……通じた‼