「クラスの奴ら、マジさいこー!なんなのあいつらの馬鹿さ加減は!


ほんとに笑えるわ!あはははは‼」



わたし…白井美咲は、生徒会室で、二つ年下の男子生徒を前に高笑いしている。


中等部生徒会会計、時沢勇人(ときざわゆうと)。


一年生首位の成績優秀者で、理事長のご子息たる、本物のエリートだ。


おまけに顔も運動神経もいい。



そしてこのわたしが、彼の前で本性をさらすのには訳がある。



それは、



「最悪ですね白井先輩。というか一言よろしいですか。



……馬鹿なこと抜かしてないでさっさと仕事しろやこの性格ブス」