呆れられちゃったかな。


最後の最後まで、ひねくれた生徒だったって。


正体、というか本性がバレた瞬間、態度を変えた嫌な生徒だったって。


やだな、わたし、最後くらい、感謝の意を示して卒業したいのに。



先生からは…ショーちゃんからは、卒業できそうにない。


彼の前だと、いつも…弱気になってしまう。


本当のわたしなのかどうかわからない、【わたし】が出てきてしまう。



その時だった。



温かいぬくもりとともに、私の体が彼に抱き締められたのは。