わたしの顔を覗き込んでいるのは、ピンク色のエプロンを身に着けた女性。
二十代半ばくらいか。なかなかの美人だ。
そして不可解なのは、彼女を取り巻くスモッグを着た幼児たちである。
水色のスモッグがかわいらしいが、どうしてここに幼稚園児が……、
「うわあああああああああ‼」
思い出したぁ!
わたしは思い出したぞ。天国での、天使長とやらとの謎の問答を!
ここはわたしがかつて通っていた幼稚園だ。
そしてわたしは五歳年中さんだ。
「大丈夫?みさきちゃん、怖い夢でも見た?」
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