「わたしに……適正が?」
「誰でも、自分の意識を保ったまま過去に行けるとは限りません。
異世界や過去に飛ぶ場合、意識をきちんと保っているには、適正がある体質が必要だったんですよ」
そして、と時沢が付け加えた。
「二つ目の理由は、おれの『事情』を知る生徒会のメンバーが、あなたが生き返ることを望んだことです」
……え?生徒会長や、副会長が?
あの後輩たちには本性ばれてるし、あまり好かれてないと思ってたのに……。
時沢は驚いているわたしにフッと笑いかけた。
「あなたは、その本性をもってしても意外と好かれているんですよ?」