……しかし、もう、隠す必要がないとわかったわたしは、ぎゅう、と母の手を握った。
たくさんあるよ、お母さん。話したいこと。
だから、死んだりしないでよ。いかないで。
「そう、だよ……お母さん。もう、わたし。中学三年生なのよ……?
成績だっていいし、たくさん友だちもいるの……!
生意気な後輩もいるし……!そうだ、剣道の全国大会で準優勝もしたのよ……!」
「……美咲、すごい……わね……」
「お母さんみたいに、美人になったのよ?わたし……。
まだまだ、話したいことたくさんある……。だから、だから……」
死なないで。そばにいて。
これからも、ずっと!
私たちと、生きて!
もう他には、何もいらないから…!!