「はあ?職業体験?」 三回目の山内家訪問(建前上は美波ちゃん訪問)で、 わたしはショーちゃんの言葉にすっとんきょうな声を上げた。 「しかも……ショーちゃんウチの幼稚園にくるわけ⁉」 「……そうなんだよ、残念ながらな」 「残念ながらってどういう意味よ!」 職業体験。 それは、まだまだ未熟な中学生のために、社会の常識を学ぼうぜ企画……のようなものだ。