ガチャ。



写真に見とれてるとサヨおばちゃんが入ってきた。




私は急いで封筒の中に写真を入れ、封筒を床に置いた。





「んん?それって…」


何かを思い出したようにサヨおばちゃんは私の方に来る。



「ああ!別に悪気はないんです!その、本と本の間に挟まってたのですごく気になって、、…すみません。」

サヨおばちゃんは怒ったら怖いとうちのおばあちゃんが言ってたから、素直に謝った方がいいよね…


「いや、別にいいんだが。こんなところにあったのかあ〜この写真。」


「へ?」

すっごくサヨおばちゃんはご機嫌の様子。


「この写真ずっと探しててね〜。こんなところにあったかあ。」


「この写真の男の子って…?お孫さんですか?」

「そう。孫。」


そう言ってサヨおばちゃんは本棚から1つのアルバムを取り出した。


そして、私に差し出してきた。





これは…?見ろってことかな?






私はアルバムを受け取り、1ページめくってみた。





アルバムの中は全部さっきの男の子の写真でびっしりだった。




原っぱで笑顔にピースしてる写真、



家の前で笑っている写真、



どの写真も男の子は笑顔だった。




私は無言で次のページをめくる。




サッカーボールを右手にガッツポーズでほほ笑む男の子。



サッカーが好きなのかな…

サッカー選手のポスターの前で笑う写真もあった。



「サヨおばちゃんのお孫さんはサッカーがお好きな子なんですね。」

私はおばちゃんに微笑んだ。


おばちゃんはうつむいて、そうね。と答えた。