「え!!?」

 麻里子が驚くまでもなく、真一はギアを引き、アクセルを踏んだ。

 再び走り出す車のなかで、麻里子は、後方と真一を交互に見る。

 真一も、バックミラーで後方をチラチラと見ながら運転をしていた。

「ちょ、ちょっと真一さん!!」