「え?!」

 だが真一が反応してブレーキを踏むまえに、車は縦に大きく揺れ、バウンドした。

 キキーッと急ブレーキを踏む音のあと、車は急停車した。

 麻里子は、恐る恐る真一の顔を見る。

 真一もハンドルを握ったまま、麻里子を見た。

 そしてふたりは、頭を座席から出して、後ろを振り向いた。

~~~~~~~~~